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DVD Flick FAQ

DVDFlick FAQ

DVD FlickのFAQ。簡単に使えるが、それだけに初心者が多く、造りも粗い部分があるために良く出る質問と回答。なお、最新の状況を反映するようにはしているが、基本的にはv1.3.0.4を基準としている。

 日本語…

DVD Flick日本語版を参照。

 日本語化しても文字化けする

個別のケースによるが、環境依存の可能性が高い。Windows全体のフォント設定を変更していたりすると発生しやすい。デスクトップテーマを変更するソフトなどを使用している方は注意。

Windows XP SP3で確認した限りでは、Stylerで言えば「スタイル」→「フォント」→「アイコンタイトルフォント」を日本語対応の物("MS UI Gothic"や"MS Pゴシック"等)にすれば文字化けしなくなる。同様の設定は画面のプロパティの「デザイン」→「詳細設定」→「指定する部分:アイコン」→「フォント」からも設定できそうなので、uxtheme.dllにパッチを当てている場合はこちらを試してみるとよい。設定後はDVD Flickを再起動すること。

 対応してない形式と怒られて投入できない

別のソフトで別の動画形式に変換してから投入する。または、Windows Media Playerで再生できる形式ならAviSynth経由の入力で対応できる可能性は高い。

 DVDの書き込みが始まらない

プロジェクト設定の「書き込み」で「ディスクに書き込み」をONにする。

書き込みが自分で行えるなら、再度エンコードを行う必要はない。VIDEO_TSフォルダはメイン画面の下部、「プロジェクト出力フォルダ」の場所にある。

 完成したDVDが再生できない

プロジェクト設定の「ビデオ」で、「フォーマット」がNTSCになっているか確認する。PALはヨーロッパなどで主流の規格で、日本では通常使用できない。NTSC-filmは"NTSC-film準拠"という素材は聞いたことがないので微妙。720(704?)x480 / 24fps(23.976fps?)を指すのではないかと思われ、米国ではもしかしたら規格化されているのかもしれないが、やめたほうが無難ではある。

ImgBurnの相性である可能性

DVD FlickはImgBurnを使用してディスクの書き込みを行っている。しかし、ImgBurnの2.4.3.0あたりから、書き込んだDVD-Videoが再生できないという現象が一部で発生しているらしい。書き込みドライブ、再生機器などの組み合わせで起こるものではないかと思われるが、2010年1月現在、その法則はまだ同定されていない。正常に動作するバージョンも2.4.2.0以下という話もあれば2.4.1.0以下という話もあって、若干混乱している。確定的な情報ではないが、どうしても書き込んだPC以外で再生できない場合は、疑ってみるのもよいかもしれない。

DVD Flick側で報告されている情報としては、最終的な.isoの書き込みだけ別のソフトで行えば再生できるとのこと。それで上手くいかない場合はAUDIO_TS, VIDEO_TSフォルダを書きこむ方がよいかもしれない。

DVD Flickに付属のImgBurnをバージョンダウンしてしまえばよいのかも知れないが、安全なバージョンが確定している訳ではないので博打感は否めない。なお、問題があるとされるバージョンには2010年3月現在で最新の2.5.0.0も含まれるようなので、ImgBurnのアップデートでは解決しない。

 完成したDVDにメニューがない

1.3.0.7以降では、メニュー設定の左側のテンプレート一覧から「None」以外を選択する。1.3.0.6以前では、メニュー設定で「メニューを有効にする」をONにする。標準ではOFFなので注意。

 オーディオ(音声)のエンコードが遅い(非常に時間がかかる)

既知の不具合。

DVD Flick日本語版ではこれを解決しているので参照のこと。

 複数の動画を突っ込んだ場合にチャプタのスキップができない

それは恐らく、チャプタではなくタイトルになっているから。Flickのメイン画面に複数の動画を投入した場合、それらはタイトルになる。

DVD-Videoの動画の階層(フォルダ階層ではなく論理的な階層)は、以下のようになっている。

DVD_VIDEO
    +--タイトル1
    |    +--チャプタ1
    |    +--チャプタ2
    +--タイトル2
    |    +--チャプタ1
    |    +--チャプタ2
    +--タイトル3
         +--チャプタ1
         +--チャプタ2

通常、PS2/PS3を含む一般のDVDプレーヤはチャプタ間の移動は←→ボタンやLRボタン(PS2/PS3の場合)で移動できるが、タイトル間は移動できない。

複数の動画を1つのタイトル内のチャプタにするためには、まず初めの動画をメイン画面に投入し、その後「タイトルの編集」ボタンから「ビデオ」の項目で残りの動画を投入する。ただし、Flickが作成できる動画の選択メニューはタイトル選択であってチャプタ選択ではないので、チャプタにした動画を再生するメニューは作成できない

 左側の容量のメータがすぐ100%弱(97%とか)になる

DVD Flickは自動的に、「DVD±R/RWの容量を無駄なく使い切って、なるべく高画質にしようと」する。つまり、動画の合計時間が短いときはVHSの標準モードのような高画質・短時間の設定で、長いときはVHSの3倍モードのような低画質・長時間の設定でDVD-Videoを作成しようとする。このため、容量メータが常に100%弱になる。

この機能はAuto-fitと呼ばれていて、標準でONになっているため初心者が混乱する。実際には容量メータが100%弱になってる状態からも、動画は追加できるのだが、気づきにくい。Auto-fitはOFFにもできるが、機能の意味をわかっている人には便利なので、現状では標準でONになっている。

初心者向けの対処方法

初心者さんは、容量メータは完全に無視し、その代わり、画面右下に表示される動画の合計時間と平均ビットレートに注意すること。標準的な画質を望むなら、平均ビットレートで5000kbpsを目安にそれ以上を確保すること。これは、動画の合計時間で言うと1層4.7GBメディアなら約2時間まで、2層8.59GBなら約3時間45分までになる。もちろん、合計時間が短ければ短いほどビットレートが上がり、画質もそれに伴って向上する。

長時間を記録したい場合でも、3000kbpsくらいは確保しよう。合計時間で言えば1層4.7GBメディアで3時間強、2層8.59GBでは約6時間ぐらいまでだ。それ以上になると画質が目立って悪くなる。なお、あまりに合計時間が長すぎる(=あまりに低画質になる)場合は別途警告される。

中級者以上向け

Auto-fitでもビットレート指定でも構わないが、特別に画質・容量を気にするケースでなければAuto-fitに任せた方が楽だろう。以下の表で大まかなビットレート(画質)とのバランスを確認のこと。最大時間とは、当該メディアに当該ビットレートで記録できる、最大合計時間。

ビットレート 最大時間(1層4.7GB) 最大時間(2層8.59GB) 画質の目安
10Mbps 62分 112分 製品レベル(正確には規格上9.80Mbpsまで?)
8Mbps 78分 141分 高画質
6Mbps 104分 188分
5Mbps 125分 227分 標準
4Mbps 156分 283分
3Mbps 208分 377分 低画質
2Mbps 313分 568分 これ以下ではFlickが警告を出す(低画質すぎる)

ただし、これは音声込みのビットレートなので注意。例えば実際に125分の動画を記録する場合には、動画4.8Mbps+音声192Kbps=約5Mbpsとする必要がある。

また、その他にも以下のような要因から、合計で2〜5%程度の余裕は取った方がよい。

  • muxのオーバーヘッド(音声と合わせVOBファイルにする時の追加サイズ)が必要
  • メニューや管理情報の記録容量がビデオとは別に必要
  • ビットレートは完全に指定通りにはならず膨らむことがある
  • DVDメディアの最後の方(外周部分)はエラーが発生しやすくギリギリは避けたい

個人的には、125分の動画を記録するとすれば、動画4.5Mbps+音声192Kbps=約4.7Mbpsくらいにする。Auto-fitも100%ぴったりにはしないのだから、無理に容量を使い切ろうとしない方がよい。

なお、あまりにFAQなために、Auto-fitは今後デフォルトではなくなる公算が大きい。

 完成データの容量が大きい

これは仕様であると同時に、それが正しく望ましいのであり、むやみに小さくさせようとするのはナンセンスだ。

まず、元の動画データのサイズは一切関係ない。DVD Flickが作成するのは市販のビデオDVD(正式にはDVD-Videoと呼ぶ)と同じ形式だ。このDVD-Videoの形式に従わないと、家庭用のDVDプレーヤ等で再生できないディスクが出来上がる。DVD-Videoは色々と厳しい規格(決まりごと)を守らなければならないが、一般的に言って、あなたがお持ちのflv動画もavi動画もmp4動画もDVD-Videoとは互換性がない。つまり、DVD-Videoに合う形式に変換が必要になる。

そして、DVD-Videoに限らず、またDVD Flickに限らず(どんな高価な商用ソフトでも)、このような変換を行う場合には、ほぼ必ず画質・音質の劣化が起こる。データサイズが大きくなるのは、そのような画質の劣化を最小限にするための処置(前項と同じAuto-fit機能)なので、むやみに小さくさせるのはナンセンスだ。

そして出力データの容量が大きくとも、基本的には何のデメリットもない

出力データが500MBだろうと4GBだろうと、最終的には同じDVD1枚なのだということを考えて欲しい。DVD-Video形式は、後からビデオを追加するようには考えられていない。つまり完成したDVDの空き容量を後々追加用に使えるわけではないのだから、なるべくDVD1枚の容量をフルに使って画質を上げた方が得策だ。DVDに書き込んだ後はHDD上のデータは削除してしまえばいいのだから、HDDに必要な約12GBの空き容量は一時的なものでしかない。

特殊な事情(HDDの空き容量が足りない等)でどうしても小さくしたければ、プロジェクト設定で好みの目標サイズ、またはビットレートに設定すること。

上級者向け

デジタルカメラの動画撮影機能やストリーミング配信サイトによる動画にはCIF/SIF解像度の物が多くある。DVD-Videoの規格上、これらの解像度やMPEG-1も使用可能なはずで、わざわざ拡大してビットレートを膨らませるのは無駄だと考える向きはあるかも知れない。

残念ながら、Flickではこれらは使用できない。Half D1は使用できる(プロジェクト設定→ビデオ→詳細→水平解像度を半分に)ので、低ビットレート(2Mbps以下程度?)での使用を推奨する。ただし、一部プレーヤで問題が出る可能性はある。PS2では再生可能との情報がある(未確認・ロットによるかもしれない)。なお、Half D1を使用すると字幕機能がおかしくなるとヘルプにあるので注意。

なお、オリジナルのDVD FlickはBフレームを全く使用せず、低ビットレートでの画質の低下が著しい。DVD Flick日本語版では使用可能にしている。

 作成されたAUDIO_TSフォルダが空だけど?

何も作成されないのが正しい。音声はVIDEO_TSの拡張子VOBのファイルに含まれている。極々一部のDVDプレーヤでAUDIO_TSフォルダを要求する物があるから作成されるだけ。どこぞの掲示板などで「オーディオファイルがない!」とか騒ぐと凄まじくバカにされるので注意。

稀に完成したDVDをPC上で再生すると「音が出ない」という問題が発生するようだが、AUDIO_TSとは120%関係ない。ただし、音が出ない問題自体の原因は不明。恐らくは再生環境(AC-3コーデック)の問題で、この場合はDVD Flick以外で作成したDVD-Videoでも音が出ない可能性が高い。まずは他のDVD(レンタルや市販のもの)を正常に再生できる事を確認すること。また、AC3Filterffdshow-tryoutsをインストールすれば解決するかもしれないが、初心者には扱いが難しいので注意。

一般のテレビに接続する家庭用DVDプレーヤで音が出ない場合には、DVD Flick(ffmpeg)の問題なので、別のソフトで別の動画形式に変換してから投入するか、AviSynth経由の入力を試してみること。この問題の原因がffmpegのAC-3(A/52)エンコーダにバグがあるためだと仮定すると、猫科研究所版のaftenでのエンコード機能を使用すれば回避できるかもしれない(上級者向け)。

 音ズレする(映像と音のタイミングがずれる)

主にWMVまたはASFファイルで発生することが多い模様。

まずは、AviSynth経由の入力を試す。この方法はWMVまたはASFファイルの場合に特に有効だが、Windows Media Playerで再生できるファイルならば全て効果を期待できるため、やる価値がある。

駄目なら以下を試す。

  • 音ズレするタイトルを選択(背景が青になる)し、「タイトルを編集...」ボタンを押す。
  • 「音声トラック」の項目に移動。
  • 音ズレするタイトルを選択(背景が青になる)し、「編集」ボタンを押す。
  • 「このトラックでは音声の遅延を無視」をONにする。

それでも駄目なら、別のソフトで別の動画形式に変換してから投入する。

 元の動画がMPEG-2なので再エンコードしたくない

ビデオではプロジェクト設定→ビデオ→詳細→MPEG2ストリームはコピーでできる。ただし、DVDへの適合性は自己責任。

オーディオ(音声)はAC-3の48kHzで、チャンネル数がプロジェクトの設定に一致していれば自動的にコピーになる。LPCM、MP2、AAC、DTSは再エンコードされる。これらもコピーする要望は出ているが、対応されるかは不明。

 二重音声のファイル(映画など)で日本語と英語が一緒に再生される

仕様。

主音声・副音声を両方残したいなら、一度別のソフトで音声の左右のチャンネルを分離し、それぞれをモノラル音声として追加するしかない。

上級者向け

DVD-VideoのVOBファイルでは、多言語化は複数の音声トラックに記録することで行われている。殆どのTVキャプチャボードは、普通のステレオ放送と同様に二重音声を1トラックの2チャンネルに割り当てており、Flickはこれを単なるステレオとしてエンコードする。

DVD-Videoの例

ファイル--+--ビデオトラック
          +--音声トラック1(日本語:2chステレオ)
          +--音声トラック2(英語:1chモノラル)

TVキャプチャのMPEG-2の例

ファイル--+--ビデオトラック
          +--音声トラック(日本語&英語:2ch二重音声)←ステレオと区別できず

TVキャプチャボードが2重音声をステレオとして記録しているのであれば、Flick側では物理的に検出手段がない。2重音声(正確にはデュアルモノラル、またはデュアルチャンネルと呼ばれる)として記録しているのであれば検出手段はあるが、Flickが使用するffmpegがこれに対応していないと思われる。

なお、Avisynth経由の入力を使用し、avsでチャンネルマッピングを行えば、おそらくデュアルモノラルを2つの音声トラックに分割することができる。どうしてもという方はAvisynthスクリプトの書き方を調べて挑戦してみるとよい。

 フロッピーディスクドライブにアクセスするのが気になる

Flickはリムーバブルメディアに出力しようとすると警告するので、そのためのチェックではないかと思われる。(詳細な調査はしてない)

 要求されるHDDの空き容量が大きすぎる

中間ファイルを作成してから最終ファイルを作成するため、最低でも対象とするメディアサイズの2倍の容量が必要になる。

中間ファイルを作成する作業フォルダを出力フォルダと別に設定する機能は、本家の今後の作業項目に入っている。v1.3.1.0までには実装される可能性がある。

 mkv(Matroska)の字幕が追加されない

仕様。

現状でFlick内部の字幕の管理方法がmkvの字幕に向かないため、迅速な対応は期待できない。

mkvは字幕をストリームとして扱うが、Flickではそうではない。字幕の設定・プレビュー機能との連携も現在の方法では難しい(毎回抽出してから設定画面を出すことになる)ため、期待できない。

開発側の話

対応するとしたら、自動的に字幕の存在を検出して字幕を分離させ、一度ファイルとして保存し、そのファイルをタイトルに含めることまでは簡単に対応できる。mkvのファイル1つのままで取り扱うことは現在の方式では難いので、そうしたければlibebml / libmatroskaのDLLを直接呼ぶことになるだろう。

 DVD-RAMに書き込んだらPC以外で再生できない

まず、DVD-RAMはDVDファミリーの中でも特殊で、明示的にDVD-RAM対応と書いてなければ一切読み込めないことが殆ど。PS2/PS3も対応していない。

そしてDVD-RAM対応機器の殆どは、DVD-RAM上のDVD-Videoフォーマットに対応しておらず、DVD-VRフォーマットのみ扱える。お店で売っていたり、レンタル屋サンに置いてあるDVDはほぼ100%がDVD-Videoで、個人がカメラやTV録画機器で作成するDVD-R/-RW/+R/+RW/RAMの多くがDVD-VRだと考えよう。

要は、DVD-RAMは使えないと考えた方がよい。繰り返し書き込みたいなら±RWを使用すること。DVD Flickが悪い訳ではない。

 「許可されない文字コード」のエラーでDVDの作成が実行できない

勝手に日本語化版では「プロジェクトの出力先フォルダ名に許可されない文字コードが含まれています。フォルダ名を正しく訂正するか新しいフォルダを選択してください。」というエラー。本家本元オリジナルの英語版では"Your project's destination folder path contains non-standard characters, like e or a. Please use a different path without any of such characters."というエラー。

原因は、メイン画面下部に表示されているプロジェクト出力先フォルダに、日本語など半角英数字以外のものが含まれているため。C:\dvdやC:\dvdflickなどのフォルダを作成し、指定すれば回避できる。

DVD Flickは元々英語版で、表示されるメニュー項目などを日本語に翻訳するだけでは対処できない制限がある。この制限を解除するためにはプログラムの処理方法を変更する必要があり、「勝手に日本語化版」はそこまで実施していないためにエラーになる。

なお、猫科研究所版では問題となるプログラムごと置き換えて制限を解除しているので、このエラーは発生しない。

本家のFAQより

DVD Flick本家のFAQフォーラムにある項目のうち、有用そうなものを編集・日本語化して転載。

 ディスクに書き込む前にプレビューするには?

メニューのみのプレビューはメニュー設定から可能だが、ここでは実際の動画の再生まで含んだプレビューに関して述べる。

まず、ディスクに書き込まないでプレビューすることはできるが、エンコードなしに(時間をかけずに)全てをプレビューすることはできない。TMPGEnc DVD Authorではそれっぽい事ができるようだが、DVD Flickにはそこまでの機能はない。

ディスクを無駄にしたくないから、書き込み前に確認したいだけなのであれば、「プロジェクト設定」→「書き込み」→「ディスクに書き込み」をOFFにして「DVDを作成」すればよい。プロジェクト出力フォルダ以下にdvdというフォルダがあるので、VLC media playerでこのフォルダ(ディレクトリ)を開けば再生できる。

dvdフォルダの状態でのプレビューが気分的に不安、またはボリュームラベルまでの確認がしたいのであれば、「プロジェクト設定」→「書き込み」→「ISOイメージを作成」をONにすれば、ディスクの中身を1ファイルにしたISOイメージファイル(dvd.iso)でプレビューができる。ISOファイルは上記のVLC media playerでも再生可能であるし、仮想DVDドライブ作成ツールを使用すればWindows Media Player等でも再生できる。

なお、dvdフォルダやISOイメージファイルはneroやImgBurn、その他PCに付属のDVD書き込みソフト等で実際のディスクに書き込むことができる。なので、プレビューで問題がなければエンコード時間は無駄にならない。dvdフォルダやISOイメージを書き込む方法は書き込みソフトのヘルプや説明書を読むこと。

初めからやり直すつもりでテストするなら、「プロジェクト設定」→「ビデオ」→「プロファイル」で「Fastest」を選択するといい。画質が下がるがエンコード時間を軽減できる。

 DL(Dual Layer/Double Layer)のディスクが動作しない

DVD-R DL(DualLayer), DVD+R DL(DoubleLayer)のディスクはDVD Flickの書き込み機能(自動的にImgBurnを使用する方法)では上手く動作しないらしい。前項を参照して、書き込みだけ別途行うこと。なお、公式にはdvdフォルダの状態で別のソフトから書き込むべきとされているが、DVD FlickでISO(dvd.iso)まで作成してもOKという書き込みもあり、真偽は不明だ。dvdフォルダで扱う方が無難だろう。

 SVCD/VCDはサポートしないの?

サポートしない予定。DVDメディアは今やそれほど高価ではなく、SVCD/VCDにはメリットがないと見なされている。

 8bit音声(オーディオ)のエンコードがエラーになる

ffmpegが8bitオーディオ(デジカメのムービーモードなどで作成されることが多い)でエラーになるらしい。Any Video Converter日本語サイト)で別の形式に変換してからDVD Flickに投入することが推奨されている。

この際、Any Video Converterでは「DVD Video NTSC」に変換し、DVD Flickでは「プロジェクト設定」→「ビデオ」→「詳細」→「MPEG2ストリームはコピー」をONにすることが推奨されている。このようにすると、画質の劣化を最低限に抑えられる。

なお、ffmpegが8bit音声をサポートするようになりそうだという話もあるので、1.3.0.5以降ではAny Video Converterを通す必要はないかもしれない。

 旧バージョンはどこから手に入る?

DVD Flickのsourceforgeのページから入手できる。

バージョンアップ時もそうだが、既にDVD Flickがインストールされている場合にはアンインストールしてから別のバージョンをインストールすること。

 Vistaで色々エラーを出し上手く動かない

インストール時に、インストーラを右クリックして「管理者として実行」すること。ダブルクリックでインストールを開始しないこと!!

これでも問題が出るケースはあるようだが、それは恐らく以前にインストールしたVB関連のプログラムが正しくインストールされてない可能性が高いように思われる。

修正方法は色々と出回っているが、統一的ではなく、確実性も不明なので今のところ書かないでおく。

 出力がDVDのサイズを超えて書き込み時にエラーになる

目標サイズを正しく設定していても、DVD Flickで作成されるデータがそれを超えたサイズになり、エラーになることがある。これはffmpegのレートコントロールが賢くないためで、DVD Flickが自動で制御することは難しい。

現状では、目標サイズをcustomに設定し、4200MB等、本来のディスクサイズより小さめに目標を置くことで対処するしかない。

2009年内のリリースを予定している1.3.1.0ではMPEG-2エンコーダが変わる予定で、この問題は発生しにくくなるはず。

 字幕が画像形式だと言われ追加できない

現状でテキスト形式の字幕しかサポートしていない。画像形式(idx+sub, vobsub, dvdsub)はサポートの予定もなさそう。

 Mac/Linux版はないの?

「ない。作りたいけど近いうちには無理。」とのこと。

そもそもDVD FlickはVB6製なので、Windows以外で動作する物としては本当に1から作り直さないと無理。ただし、Linux(Ubuntu)上のWineで動いたという報告はある模様。

 ImgBurnがアップデートを要求する

無視してもよいし、最新のImgBurnを別途インストールしてDVD Flickのフォルダに上書きコピーしてもよい。

 セキュリティソフトがキーロガー(スパイウェア)を報告する

Pest PatrolやThreatfireで検出されるようだが、誤検出なので無視してよい。

 DVD Flick起動時にWindows Installerが出る

他のソフトのインストール・アンインストールが不完全なため。マイクロソフトのWindows Installer CleanUp Utilityで修復できるらしい。

最終更新時間:2010年03月07日 19時29分36秒